【保護者の方へ】
相談場面では、「ひらがなが書けない」という言葉をよく耳にします。そのため、ひたすら文字を書く練習をされているご家庭が多い印象です。

しかし、ひらがなを書くためには、まずは物の形をとらえる力が必要となります。物の形をとらえるということは、そのために目をスムーズに動かす、という力も必要になるのです。
その力が十分に育っていないまま、あるいは苦手さがあるまま、ひたすら文字の練習をさせることは効果的ではなく、むしろお子さんの勉強への抵抗感を高めてしまうことにもつながりかねません。

まずはこのようなプリントを使って、力をしっかりと育てていきましょう。
探すことに苦労するお子さんには、紙を折って「まずはこの中から探してみようか」などと声を掛けて取り組みをうながしてみてください。

このプリントが上手にできるようになったら、「同じ形を探そう」に挑戦してみてください♪

【専門職の方へ】
ビジョントレーニングで多く使われている教材です。
このプリント学習を通して、お子さんの目の動きをアセスメントしてみてください。
例えば、「左に注目することが苦手そうだ」ということや、「縦の目の動きが苦手そうだ」などといったアセスメントは、「それなら、見本は右横に置いて提示してみよう」といった支援策の提案にも繋がります。

このプリント自体には、お子さんの興味を引くポイントは少ないと思います。お子さんが取り組みやすい環境下での提示（お子さんが好きな遊びの間に入れる、など）をお勧めします♪