この力は文字通り、言葉を理解したり、言葉で説明したりする力です。
少し前だと、「言語力」と言われたりもしました。
広義的に、「コミュニケーション能力」と表現されることもあります。
言葉を理解したり説明したりするためには、語彙(習得している言葉)がなければいけませんし、文法もわかっていなければなりません。
また、筋道を立てて相手に説明するには、論理的に物事を考える力が必要であり、そのための思考力や想像力も重要となります。
このように、言葉を理解したり説明したりする力には、多くのスキルが必要となります。
この力に苦手さがあると、例えば以下のようなことに困ることがあります。
・自分の思いが相手に伝わらない。
・作文が苦手。
・文章問題が苦手。
・友達との会話がスムーズにいかない。
このように、勉強面だけではなく、対人面でも苦労することがあります。
言葉を理解する力を伸ばすためには、まずお子さんがわかる言葉を増やしていきましょう。名詞、動詞、形容詞、助詞、接続詞、擬態語など、日本語には様々な言葉があります。
物の名前(名詞)が十分にわかったら、言葉の意図を理解する力を育てていきましょう。生活の中で、「靴もってきて」とお子さんに声を掛けるのではなく、「履く物もってきて」などと伝えることで、相手の言葉の意図を理解する経験が自然と積み重ねっていきます。
言葉で説明する力を伸ばすためには、まず自分のことを説明できるようにしていきましょう。名前や年齢、家族構成、どこに所属しているのか(幼稚園、保育園や学校)などが自分のことです。
その後、出来事の説明、物の使い方の説明、自分の気持ちの説明や状況の説明など、徐々に高度な説明にも挑戦していきましょう。
生活の中で取り組みやすいのは、保育園や学校であったことの報告場面です。
お子さんの説明が分かりにくい時には、「いつ」「どこで」「誰が」「どうした」ということを1つずつ聞いていきましょう。最終的に大人が整理して、「休み時間、〇〇くんと△△でゲームをして遊んだのね」などと伝えることで、正しい説明を言って聞かせるようにしましょう。そのような経験が、言葉で説明する力につながっていきます。
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