この力は、問題に直面した時に解決策を考える力です。
また、今後起こりそうな問題に対処する力も、この問題解決力に含まれます。
社会に出ると、この力が必要な場面が多くあることは皆さんご存知の通りかと思います。
ただし、これは社会人になってから獲得するスキルではなく、「問題を解決する方法や考え方」は、子どもの頃からの積み重ねで学習をしていきます。
Aという問題に対して、解決策①を用いるのか、解決策②を用いるのか、どちらを使うとどんな結果が起こり得るのか、これらを考えるには、「イメージの力」が必要になります。
先を見越して今の行動を考える必要がある、ということですね。
特に、「今目の前で起こっている問題」であればイメージもしやすいのですが、「今後起こるかもしれない(現に今は起こっていない)問題」をイメージし、その解決策を考えるということは、非常に高度なスキルを必要とします。
この力に苦手さがあると、例えばこのようなことに困ることがあります。
・友達とトラブルが起こった時、どう解決したら良いかわからない。
・新しいことに挑戦しにくい。
このように、様々な場面でこの力は必要とされます。
この力を伸ばしていくために、日常でよく経験していることに関しては、あえて「具体的な指示」は避けるようにしましょう。
例えば、「〇〇へ行くから、□□と△△を持ってきて」ではなく、「〇〇へ行くよ。何を持っていく?」と聞くようにしましょう。そうすることで、子どもは先に起こり得ることをイメージして今の行動を考える癖がついていきます。
そのほかに、「こんな時どうする?」というクイズ遊びをするのも良いでしょう。生活の中に少し工夫を取り入れると、無理なく力を育てていけるかと思います。
また、プリント学習はどれも、「どうやったらこの問題を解くことができるのか?」と考えながら取り組むことができるため、問題解決力を育ててくれます。
やんちゃワークでは、特にイメージする必要のあるプリントや、先を見越して今の行動を考える必要のあるプリントを多く掲載しています。
特に、イメージをすることが苦手なお子さんや、様々な解決策を思い浮かべることに苦手さのあるお子さんにはぜひ取り組んでいただきたいプリントです。
※ページの最後に、遊びの中で問題解決力を育ててくれる玩具を紹介しています。